「田舎者」と笑われた私、実は裏社会の女帝でした ~冷徹社長に正体がバレて溺愛される~

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第44章 エレベーターでの遭遇

淡いピンクのスクーターに跨った橘凛は、車体を軽やかに操り、昼時を迎えて混雑し始めた車列を鮮やかにすり抜けていく。

ヘルメット越しに頬を撫でる風が、先ほど高橋久に行手を阻まれた際の苛立ちを、いくらか散らしてくれた。

彼女は腕時計で時間を確認すると、スロットルを回し、一条グループの本社ビルへと急いだ。

地下の駐輪場に愛車を停め、重要資料の入った鞄を手に取ると、高層の研究開発エリア直通のエレベーターへと向かう。

指紋と虹彩認証をパスし、箱は音もなく滑らかに上昇していく。行き先は「プロメテウス」プロジェクトの中枢、機密フロアだ。

金属製のドアがスライドすると、そこには近未来的な純白の回廊と...

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